【X'mas 特別短編集】

ブランドのバック、
ブランドの服…。

ブランドもので
全身を固めた彼女は
魅力的ではない、
そう僕は感じる。

ちなみに
今僕の目の前で
分厚いステーキを頬張る姿は
彼女はもちろん女だが、
雄ライオンに見えた。


「おいしいね」

彼女のそんな感想に
僕はそうだね、と
窓に目を向けながら言う。


ビルの足元で
チラシ配りのアルバイトを
している子が
妙に気になってしかたない。
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