愛の毒が廻る頃には 【超短編集】
店主は更に面倒な素振りで、値段表をポイと藤井に投げつけた。
藤井は値段表を恐る恐る読むと、店主に申し訳無さそうに尋ねた。
「…このウリトラマンは…」
「二番人気。三億ちょい。10年先まで予約で一杯だ」
「ああ…ではシソケンジャジャーは?」
「ちょうどいま流行りだからね。二億二千ちょい。もうすぐガクンと値下がりはすると思うがね」
「では、パリキュアは?」
「あんた女の子モノも好きなの?これも億単位だよ。キャラによっては三億はするね」
藤井は値段表を恐る恐る読むと、店主に申し訳無さそうに尋ねた。
「…このウリトラマンは…」
「二番人気。三億ちょい。10年先まで予約で一杯だ」
「ああ…ではシソケンジャジャーは?」
「ちょうどいま流行りだからね。二億二千ちょい。もうすぐガクンと値下がりはすると思うがね」
「では、パリキュアは?」
「あんた女の子モノも好きなの?これも億単位だよ。キャラによっては三億はするね」