俺とお前と宇宙たわし
*
「じゃあキウイ切って良いか?」
「勝手にしろ」
宇藤の家に着いた宇藤は、キウイを食べる準備をしていた。
野良は、たわしを見つめながらさっきのことを考えていた。
・・・さっき俺が見たのは目の錯覚か?
だとしたら、宇藤のそばに歩いたのはなんだったんだ?
あ、俺の妄想ってやつか・・・?
「うわああぁぁあぁぁあぁッ!?」
「おっ なんだなんだ」
宇藤の叫び声を聞き、野良は台所へ向かった。