俺とお前と宇宙たわし
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俺は宇藤の家のテーブルに、たわしとキウイを乗せた。
「じゃあ準備は出来マシタね・・・?」
「あぁ」
YOU-Iはたわしを見つめながら話した。
「ワタシがこのたわしと出会ったのは、イタリアに居た頃のことデシタ・・・」
「イタリア・・・じゃあ結構前のことか?」
「そうデース。ワタシは小学生2年生デシタ。当時、ワタシは一人暮らしをしていたんデス」
「小学生で一人暮らしって・・・」
「・・・マァ、それについてはあとで詳しく話したいと思いマス・・・デ、ワタシ、仕事も出来ず、オバァチャンからの差し入れだけで生活していて・・・」
「すげぇ・・・いくらぐらいだったんだ?」
「月5万くらいデス」
YOU-Iは、悲しそうに言った。
思い出したくないのだろう・・・