俺とお前と宇宙たわし

「続き話しマス。で、たわしサンが喋ったんデス。でも、何を言っているかワタシにはわからなかった。」



「そこは聞いたな」




「わからない、ということを伝えようとしたかったんデスが、言葉が通じないので・・・たわしサンは怒ってしまいマシタ。」




「たわしも怒るのか・・・」




宇藤がたわしを見て言った。




「ソウ。そこから、たわしサンの日本語教室が始まったのデス。1ヶ月もすると、ワタシは挨拶をすることが出来るようになりまシタ。」





「それで?」



「ソレデ・・・しばらくすると、ワタシは外国に行かなくてはならなくなりマシタ。
たわしサンに、日本語でそのことを伝えると・・・」



YOU-Iはうつむいた。



「次の日、たわしサンが居なくなっていマシタ。」




そのときだった。







『ふあぁー・・・』







< 31 / 57 >

この作品をシェア

pagetop