俺とお前と宇宙たわし
「続き話しマス。で、たわしサンが喋ったんデス。でも、何を言っているかワタシにはわからなかった。」
「そこは聞いたな」
「わからない、ということを伝えようとしたかったんデスが、言葉が通じないので・・・たわしサンは怒ってしまいマシタ。」
「たわしも怒るのか・・・」
宇藤がたわしを見て言った。
「ソウ。そこから、たわしサンの日本語教室が始まったのデス。1ヶ月もすると、ワタシは挨拶をすることが出来るようになりまシタ。」
「それで?」
「ソレデ・・・しばらくすると、ワタシは外国に行かなくてはならなくなりマシタ。
たわしサンに、日本語でそのことを伝えると・・・」
YOU-Iはうつむいた。
「次の日、たわしサンが居なくなっていマシタ。」
そのときだった。
『ふあぁー・・・』