俺とお前と宇宙たわし
「実はな・・・分かれ道に差し掛かった時に使う棒だ!
こいつが指す方向は絶対正しいんだ!奇跡の棒だろ??」
宇藤は目をきらきらさせて言った。
俺たちは逆に、げっそりした顔になった。
「・・・んなことデスか・・・どきどきしてソンした・・・」
「おい!そんなこととはなんだ!YOU-I!とっても重大な・・・ほら、分かれ道だッ!」
宇藤は目の前の分かれ道のちょうど真ん中に立った。
「おら!おめーら、見てろよ!!」
自分の立っているところに棒を置き、棒を離す。
棒が指したのは・・・
『・・・引き返せってこと?』
たわしが呆れた、と呟いた。