俺とお前と宇宙たわし
そう、俺たちが今歩いてきた道を棒が指したのだ。
「ったく・・・じゃあ戻るしかねぇなぁ・・・」
宇藤の方を見ながら言う。
宇藤は震えている。
ん?悔しいのか??
「だーっ!まてぇ!!!
これは、っ ただ・・・間違っただけだっ! なぁ!」
棒に話しかけている。
・・・はぁ。
あほらし。
「ほらっ、もっかいやるから!
ちゃーんと見てろよ?」
宇藤はさっきの動作を繰り返す。
棒が倒れる。
『・・・結局戻るんじゃない』
棒が指したのは、また歩いてきた道だった。