俺とお前と宇宙たわし

「あのな・・・このたわしを初めて見たとき、運命かと思ったんだ」



「・・・!!はッ・・・あははははは!!



馬鹿じゃねーのッ!お前!!あははは!」



宇藤は瞬時に赤くなった。



「ほッ・・・ほらな!馬鹿にしただろ!このブスブスブス!!!」



「こっ・・・言いすぎだろ、お前・・・俺もう帰る」



「お前だって笑いすぎだ!アーホ!」



「じゃぁな」



「えっ・・・ほんとに帰るのかよ、野良・・・」



「あぁ」



もう付き合ってられない。



なにがたわしに運命だ?馬鹿だ。



「せっかくこんなところで会ったのに・・・」



「さよーなら」



そう言って宇藤の方を見た時だった。



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