俺とお前と宇宙たわし
「あぁ、あれにはびっくりだよな・・・ってあれ、俺のたわしどこだ!?」
やはり宇藤はこのたわしと出会ったことを運命に思っているらしい。
「お前の頭の上」
「あーったぁあぁ!よかったぁ・・・」
「そのたわしさ、ただのたわしじゃないと思うんだ」
「・・・!だよな!!やっぱり運命の糸でつながってるってやつだよ!」
宇藤はうれしそうな顔をした。
「・・・そうじゃなくてさ・・・」
もうこいつの妄想をとめられるやつはいねぇ、と思った。
最後に宇藤に哀れみの視線を送り、宇藤の家を出て行った。
どうせすぐ飽きるだろうと思った。