先生……
「え…っと、じゃあ、ストロベリーを。」

「はい。どうぞ。」

「ありがとうございます。
あの、お金は……。」

「それぐらい出さして下さいよ。ね?
そうだ。五分ほど食べるの待ってもらえますか?
サンデーと飲み物はこのクーラーボックスに入れてもらえれば嬉しいのですが。」

「あ、はい。」

「ありがとうございます。」

クーラーボックス常備なんだ…。なんて思ったりして。

変わった先生だなぁ。

まぁ、変わってなきゃ普通、帰らない生徒にご飯おごるなんてことないんだろうけど。

だけど変わってるって思いよりも、心地良いなって思う気持ちの方が大きい。
< 13 / 72 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop