聖盤遊戯



『生きたい』


それは一瞬の出来事だった。


どくん。


まるで全身の血が逆流するような。



自分でも何が起こっているのかわからなかった。

目に映るのは真っ白な光と驚愕に見開かれたケモノの瞳。

つけていたペンダントが床に落ちたのを感じる。

そして、次の瞬間には怜は意識を失っていた。



『まさか…こんなことになろうとは』


『少し遊びが過ぎたのではありませんか?』


『…まぁいいでしょう。 彼の中にある力が垣間見れたのですから』



怜の耳にその会話が届くことは無かった。
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