聖盤遊戯
「えっとね、つまり普通の人達がいる『普通科』と能力者が集まる『特進科』の二つに分けてるのよ」
「それで此処にあった教育方法をしてるの」
「普通科の人達は能力者のことを何も知らないんですか…?」
思わず疑問を口にしてしまう。
普段の怜ならこんなことは絶対に無いのに。
これもこの学園の力なんだろうか。
「そうね。 見つかったとしても、記憶操作能力の在る教師がいるから大丈夫なのよ」
「…」
「本題に入ると、貴方には『特進科』に入ってもらいたいの」
未来の目が光る。
つまりこれから怜にも『トクベツ』な教育を受けさせるということなのだ。
気がつけばもう『フツウ』の暮らしにはもう戻れない、自分がいた。