一生一緒
しばらく走って一段落して、後ろを振り返った。


いない。


追ってきてはないようだった。


「・・ハァ」
1息。その場にあったベンチに腰を掛ける。


ドキドキドキッ


走ってきたドキドキと、
あの美しい顔にドキドキしてる。


「ハハハッ」
「絵里、まだ笑ってる!!」

「だって、美海があんなことするなんて・・!!」


あれ・・・
あ、股間を蹴ったことか…


確かにあんなことしたのは初めてだけど…


うっ、いま思い出すと恥ずかしくなってきた////



「あ、あんなことしなきゃよかった…もっと怒られちゃうよね・・・」
「それよりも、美海、顔そんなに悪くないっていられてたじゃん」


「なっ、それは…」


バッと、あの時の男の人の顔の近さとか声の甘さとか思い出した。




『責任とれよ』




ドキッ

怖かったけど、あの人に見とれてたのも本当。
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