Amazing kiss
『いってきまーす!!』
片手でメールを打ちながら、あたしは家を出た。
途中、いつもの朝の風景が目に飛び込んでくる。
それがあたしにとっては、毎朝の元気になる。
『おはよっ。
ねこちゃん♪』
膝上の短いスカートを揺らしながら、同じ速さで猫の横を走り抜く。
今日は珍しく眠くならないのは、昨日すぐ寝ちゃったせいかな。
あたしと同じ地区の子達とは全く違う、
学校までの道を最近わざと通るようになった。