Amazing kiss
平行
『奈々ぁー明日朝何時から?』
校内ではいつの間にか歌声が響くようになった。
鳥に負けないくらいのソプラノの声、 それに綺麗にハモるアルト、全体を響かせるバス。
合唱コンクールまであと2週間と迫っていた。
「明日7時50分だよ♪」
明日からついに朝練。
『まじ?早っ!!』
あまりにも起きれない早さに、泣きたくなるくらい‥。
「勝つにはいっぱい練習しないとでしょ☆」
笑顔であたしに言ってから奈々はさっさと違うクラスへ行ってしまった。
明日から地獄だな‥