Amazing kiss
始業式から二日後にはもうすでに実力テストという、最悪なものが迫っていた。
有り得ない!
学校始まったばっかだよ?
始業式が終わって、席について一人ため息を吐いたとき、奈津が話し掛けにきた。
「夏休みはどうでしたかい?」
たったいま配られたプリントに目を配りながら、口は淡々と動かす。
『ずっと勉強の毎日でしたよ☆
奈々は?』
奈々は顔をあげると、あたしの目の奥を見るかのように見つめた。
「あたし琉衣と遊びたかった~!!」
と、突然あたしのおでこを叩いて睨んだ。
『夏休み何やってたのって話しでしょーが☆』
舌を出してごめんねって謝って、あたしは奈々の頭を撫でた。
口を尖らせて話す奈々はめちゃくちゃ可愛い。