ただ、好き


「あのさ恭…私、明日ね…友達の家に泊まりに行ってもいいかな?」

「…いいんじゃない?」

恭は私を見ないで答えた。
ちょっと寂しいよ、忙しいのは分かるんだけどな…もっと私を求めてよぅ?

「…わかった、じゃあ明日は朝から友達の所に行って来るから!!」

「ふーん、好きにすれば?」

振り返った恭は不機嫌オーラ出して私を睨む
なんで?恭がいけないんじゃん!

「恭のバカ!」

私はその言葉を残して部屋を出てった。

なんでよ…ただ、ただ恭の事が好きなだけなんだよ?
それはいけないの?
昨日の事は嘘なの!?
…そぅだよね、私ちゃんと好きって言われてないもん……やっぱり遊びだったんだよね?

「…ヒヒック……私バカだし…ヒック子供だしわかんないよぉ~っ」

私は居間のソファに座って泣いた。
好きになっちゃいけなかったのかなぁ…、




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