ただ、好き
大事なのは
ファミレスの後はすぐに彩雫の家に行って
おばさんとおじさんに挨拶をした後にお風呂に入った
それから彩雫の部屋で軽く喋った後に寝てしまった私
恭からのメールに気付いたのは今朝の9時半だった
《今日帰って来るんだよな?》
そんな1行だけの文章だけど、それだけで嬉しい
《うん、今日の夕方には帰るよ♪
帰ったら話したい事があるから聞いてくれる?》
昨日のモデルのお手伝いの事
言っておいた方が良いよね?
《わかった》
10分位経ってからきたメール
着信音で彩雫が起きた
「歩深…おはよ」
「おはよう、彩雫…私先に着替えるね?」
「うん…」
そう言ってふとんの中にもぐりこんだ彩雫は寝息をたてた
私は荷物に入れておいた服のチュニックにスキニーを合わせた
パジャマは畳んで荷物の中に入れて髪の毛をとかした
[コンコン]
ノックと共に開かれたドア
「アヤ、起きなさいっ!!!…ふみちゃんおはようね?」
「おはようございます…」
彩雫のお母さんはエプロンを身につけて私に微笑んだ
「彩雫が着替えたら下に来て一緒に朝食にしましょう」
そう言って部屋から出て行ったおばさん
彩雫は上半身をふとんから起こして大きくあくびをした