ただ、好き



「響、歩深は妹ではないよ」

「えっ?」

「歩深は俺の彼女だよ」

「…恭一、冗談はやめてよね?
私今日は帰るわね、歩深ちゃんもまたね」


不敵に笑う響さんは私を一瞬睨んで歩いて行った


「恭」

「歩深、部屋に入ろう」


恭の言葉に私はコクリと頷いてドアの鍵を開けた恭の前に部屋に入った


部屋に入ると私はすぐに恭の部屋に入った


「恭、ちゃんと話してよ…」


私、今日は早く恭に会いたくて早う帰って来たんだよ?
なのに……


「歩深、響はな…最初に俺が入社した会社の同僚だったんだ
当時俺は付き合ってたんだけど「やっぱり…私もういい、聞きたくない」


そういって私は背伸びをし恭の唇を自分の唇で塞ぐと恭の胸に顔を埋めた
それなのに、
私の肩を掴んで引き離すと視線を絡ませた


「ちゃんと聞いてくれ」

「…ヨリ戻すの?」

「それマジで言ってんのか?」


…だってしょうがないじゃない
不安なんだもん、恐いんだもん



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