ただ、好き


コーヒーとウーロン茶を持って席に戻ると、
恭がじっと私を見つめる、
自意識過剰?違う、現実的に。


「どうしたの、響?」

「…何お前拗ねてんだ?」


私ちょっと嬉しいかも、否絶対?
だって…いつもだったら響こんな事聞いてこないもん


「別に、拗ねてなんかないよ」


これはまぁ嘘、だって本当の事言ったら私…完璧ガキじゃん?
やっぱ理由は
恭がかまってくれないから
もっと恭に求めてもらいたい、
好きになってもらいたいよ。

けど我儘じゃん、これ?
嫌われたくないもん。



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