=キング of ビースト=
夜琉と一緒に一階に降りる。
「後5分で車がくる。」
「わかった。」
後5分何しよう。夜琉は倉庫の壁になんかかってタバコを吸い始めた。
私は広間を見渡すと下っ端たちがこちらを見ているのに気づいた。
なので私はどうしたのか気になり、近くにいた2人組の下っ端に話しかけた。
「ねぇ。なんであなた達私のこと見てるの?」
すると下っ端は困惑気味に
「えっと…。」
と言ってもう1人の下っ端に目を向けた。するともう1人の下っ端が
「珍しいんですよ。」
「珍しい?」
「はい。倉庫は女性立ち入り禁止ですから。」
「あぁ。あなた達は私がここに来るのは嫌?」
「いえ、むしろ大歓迎ですよ。」
「ふふっ。ありがとう。」
「礼を言われる程の事ではないです。」
「いいの♪私は由莉。あなた達は?」
「俺は‐颯 ハヤテ‐です。こっちが‐侑 ユウ‐です。」
冷静に私と受け答えしていた方が颯。最初に声を出したのが侑。