=キング of ビースト=



志織も気づいたのだろう。


この男は由莉に手を出した後だということに。



志織が男に向かって走りだすと同時に由莉の体が倒れていく。


それに気づいた志織は


「由莉ちゃん!!!!」


持ち前の瞬発力で瞬時に由莉の体を支える。


「ぐぇっ!!」


広斗も男の腹に凄い蹴りを入れた。


男はすぐに意識を失った。


由莉の体を支えながら髪の隙間から見えた由莉の顔を見た志織は、すぐ近くに意識を飛ばして転がっている男におもいっきり蹴りを入れた。



それを見た広斗は


「志織、どうした?」


「コイツっ!!許さねー!!」


こんなに怒っている志織を見るのは久々で、由莉に近づき顔にかかっている髪を手ではらった。




< 159 / 394 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop