=キング of ビースト=
雅「じゃ俺も失礼するわ。車回してくんね?俺の使い物にならねぇから。」
璃玖「もちろんです。」
夜琉「車代弁償するんで請求書でも出しといて下さい。」
雅の方を見ることなく淡々と告げる夜琉に反省の色は全くない。
雅「いらねぇよ、そんなもん。後輩にそんな事させるわけねぇだろうが。」
夜琉「…。」
と言う雅は、相当な金持ちなのだろう。高級車一台廃車にされても動じることがない。
広斗「志織、バイク此処に持ってこさせたか?」
志織「ああ。」
由莉を助けに行った所に置きっぱなしにされていたバイクは、志織の後輩が那龍の入り口まで乗ってきたのだ。
広斗「机、悪かったな。新しいのすぐ持ってこさせる。」
夜琉「いらねぇよ。」
広斗「あ?」
夜琉「由莉が世話になった礼だ。」
広斗「はっ!!バカ言うな。あんなの世話のうちにも入らねぇよ。」
夜琉「ちっ!!」
広斗「志織、帰るぞ。」
志織「じゃあまたくるわ。」
先代を見送りに下までおりた璃玖と紅雨に弘樹。
その3人が部屋を出て行ってすぐ、夜琉はタバコをもみ消し由莉のいる総長部屋に入っていった。