=キング of ビースト=
「でもっ「由莉、俺は絶対に星を潰す。」
なんか絶対潰しそう。夜琉頑固だし。私が信じて待てばいいの?
私に待つと言う事は無理だ。
「どうしても、潰すって言うんだったら私も行く。」
「だめ。」
紅雨が素早く反応する。
「じゃあ潰しに行かないで。」
「無茶言うなよお前。」
弘樹も反論するが、
「私に待っとけなんて言っても無駄だよ。私、信じて待つなんて言えない。だって信じて待っていたのに帰って来なくなる人だっているじゃん!!」
「…。」
「信じて待ってた私ってバカじゃん!!あの時ついて行けば、あんな事にならなかったのにっ。私の所為で「由莉、しゃべんな。」
泣き声で小さく呟いていた私を止めたのはやっぱり夜琉で、その声色はとても優しかった。
目を開けると目の前には夜琉がいる。ソファーから降り、しゃがんで私と目の高さを合わせようとしてくれたのが分かる。
「ごめん…。」
謝ったのと同時に夜琉に抱き寄せられた。璃玖と紅雨、弘樹もいるのに。