=キング of ビースト=



それを狼羽、縁狼、智蘭の下っ端達が目を見開かせて見ている。


那龍の下っ端は、誇り高く人に懐くことはない。


と噂される程、気難しいのだ。仲間意識が高くそう簡単に他人に心を許さない。


それを由莉は、たった少しの間那龍に居ただけで、下っ端達に認めてもらったのだ。



しかも誰1人として、由莉を反対する奴はいない。


由莉は那龍の下っ端達の言葉を聞いて嬉しそうに、今までで一番優しく微笑んだ。


「ふふっ♪ありがと。私を守ってくれて。だからあなた達が危険な目に遭ったら私もあなた達を守るから!!」


「いやいやいや!!それはダメっスよ!!」


「そうっスそうっス!」


「そんなことされたら俺達生きていけないっス!」



< 229 / 394 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop