=キング of ビースト=
それを狼羽、縁狼、智蘭の下っ端達が目を見開かせて見ている。
那龍の下っ端は、誇り高く人に懐くことはない。
と噂される程、気難しいのだ。仲間意識が高くそう簡単に他人に心を許さない。
それを由莉は、たった少しの間那龍に居ただけで、下っ端達に認めてもらったのだ。
しかも誰1人として、由莉を反対する奴はいない。
由莉は那龍の下っ端達の言葉を聞いて嬉しそうに、今までで一番優しく微笑んだ。
「ふふっ♪ありがと。私を守ってくれて。だからあなた達が危険な目に遭ったら私もあなた達を守るから!!」
「いやいやいや!!それはダメっスよ!!」
「そうっスそうっス!」
「そんなことされたら俺達生きていけないっス!」