=キング of ビースト=



「由莉、来い。」


夜琉さんに呼ばれて帰って行った那妃の後ろ姿を見ながら、傘下の俺達の心はもう決まっていた。



この人を守る。



綺麗な瞳を濁らせるような事は決してしない。


那妃は那龍にいや、狼那連合同盟に居なくてはならない存在だ。



それに、夜琉さんは俺達には決して見せない柔らかい表情を見せた。



今までは無表情で感情をなくしたかのような顔だった。



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