=キング of ビースト=
夜琉が返事をすると、侑と颯は足を返して下に降りて行った。
すると紅雨がすぐにしゃべりだした。
「ゆうゆうみんなに好かれてるね♪」
「そう?」
「歴代の中でも最高だよ!!」
「…。」
「でもゆうゆうが好かれるのは当然だよっ!!」
「どこが?私は酷い人間よ。」
冷めた目を紅雨に向ける、すると紅雨は言った。
「ゆうゆうの過去は知らない。けど俺が言ってるのは今のゆうゆう。昔のゆうゆうじゃない。」
「…。」
「昔のゆうゆうは知らない。会ったこともないし。昔は酷い人間だったのかもしれない。でも、今は良い人だから。」
「…。」
「後ろばっか見ないで、前むきなよ。過ぎた時間は戻せない。」
紅雨のクセに鋭い。
紅雨は「帰る。」と言って部屋を出て行った。