=キング of ビースト=
「璃玖さぁ、気があるふりするのやめたら?またケー番もらってたみたいだけど。」
と紅雨が言ってきたので、
「別に気があるふりしてる訳じゃない。あっちが勝手に勘違いしてるだけだろ。」
と冷めた声で言う俺を見て、珍しく紅雨が低い声で
「まだ引きずってんの?いい加減前見たら?らしくないよね。」
「~~っ!?!?」
反論することも出来ない。だって紅雨が言ったことは、全部正しい。
「まぁ、今はまだいいや♪早くこの持ち主探そうぜ♪」
と直ぐに軽い口調に戻る。
「あぁ。」
と答えたら丁度社長室の前に来たようで、俺はゆっくりとドアを開けた。