=キング of ビースト=
「おい。」
「何?」
「どこで寝ようとしてんだよ。」
「ソファー。」
「はぁ。お前もここ。」
と言ってベッドをポンポンとした夜琉。
「いやいいよ。私ソファーで寝るし。」
「襲わねぇから来い。」
夜琉の声に寂しさが感じられた為私は仕方なくベッドに寝っ転がっている夜琉の横に体を滑り込ませた。
すると夜琉の手が私を包み込むと耳元で
「お休み、由莉。」
と甘い声で言った。胸がキュンとなってから心臓が速く動きだす。くっついているから夜琉にバレバレだと思ったが、夜琉の心臓もいつもより速く打っていた。
私はそれに満足して
「お休み、夜琉。」
と言って目を閉じた。