=キング of ビースト=
「いやーん♪りーくん♪ひ・さ・し・ぶ・り☆」
と、聞こえた方に顔を向けると同時に
「ぶっっっっ!!!!!」
と吹き出した笑い声。
はぁ。
だから嫌だったんだよ。
紅雨をここに連れて来るのは。
「ぎゃははははっ!!」
なのにあのうるうるした目で見られると、断れないんだよな。
「ぎゃははははっっ!!」
これで当分は、紅雨にバカにされることになる。
「ははっやっば!!ぎゃはははは。」
…。
……‥。
「うるさいよ。」
と、不機嫌な声でつぶやく俺を見て紅雨はまた
「はぁーっ。ひひっ。やばい、ぎゃはははは!!!」
笑い出す。
もう、ほっとこう。
話しが進まない。
そして俺は紅雨を視界にいれないようにして親に話しかける。