=キング of ビースト=
しーん。
誰も口を開かない。
「クッ。」
夜琉がそっぽを向いて笑いをこらえた声だけがもれた。
それを凝視する紅雨と弘樹。しばらくして笑いが収まったようで私に面白そうに言った。
「由莉、そんな怒んなって。」
「仕方ないじゃん!!耳元で叫ばれてたんだから。」
「まぁーな。…フッ。」
また笑いだすし。
『ギー』
夜琉が笑っている時にドアが開き、入ってきた3人は夜琉を凝視して固まった。