=キング of ビースト=
「聖。今回は俺達縁狼とお前ら縁鷹はサポートだ。」
「はっ?」
俺が聖に言うと、目を丸くして驚いている。
まぁ無理もない。
縁鷹は俺達縁狼のサポートをしたり、俺達の問題を縁鷹が解決するのだから。
俺達が動くのは基本的に那龍の為だ。だがその時に俺達は傘下を呼ぶことはない。
前代未聞なのだ。
だから聖達は那龍に直接関わりがない。
「那妃の噂は聞いてるだろ?」
「はい。でも星って傘下とか居ないじゃないですか。」
「聖、那妃を襲ったら容赦しないって事を周りに示さなければならない。」
「っっ!!それって狼羽のサポートじゃなくて那龍が動くってことですか?」
「ああ。」
「那妃って方は…。」
目を伏せ言葉を濁す聖。
「居なくてはならない存在だ。夜琉さんの為、那龍の為いや-…
…狼那連合同盟に必要だ。」