=キング of ビースト=
「どうかしましたか?」
聖は全く息を切らす事なく訪ねる。
「いや…。」
俺は璃玖さんを見た。するとつられて聖も璃玖さんを見たようで、挨拶をしようとしたが璃玖さんの言葉によって遮られた。
「聖、今日は来てくれて助かったよ。ありがとう。」
「え…?どうして名前を?」
聖はびっくりして璃玖さんを見ていた。
「ああ、傘下の傘下も情報は管理してるよ。俺達の仲間だしね。」
「ありがとうございます。」
聖は機械的に言った。
「俺の名前は璃玖。一応那龍の副を務めてる。改めてよろしくね、聖。」
「はい。」