=キング of ビースト=
こんなにも那妃を想う那王。
「…ありがとう、夜琉。」
「ああ。」
「絶対怪我しないでね。」
「ああ。」
「ねぇ、まだ時間大丈夫?」
「あ?ああ、そろそろだな。」
「じゃあ、行こう。」
由莉が呟くと夜琉が顔を近づけながら、目を瞑るのを見て由莉も目を瞑った。
軽く触れるだけのキスをしてからいったん離れ至近距離で見つめ合う。
由莉が目を瞑ると夜琉は口角を少し上げてから勢い良く唇を重ね合わせた。
由莉の口を割って入ってきたのは夜琉の熱い舌、由莉の舌を器用に絡めとる。
「…ん、ーーっ…。」
由莉の甘い声を聞くと夜琉の舌はさっきより激しさを増す。
「ーーーっはぁ…ょるーー…。」
苦しくなってきたのか、由莉が夜琉の特攻服をギュッと握ると名残惜しそうに離れていった。
息を整える由莉の唇についた二人の唾液を夜琉は舐めた。
「ちょっ////」
由莉が顔を赤くしたのを見て夜琉はフッと笑い
「行くぞ。」
と言った。