=キング of ビースト=
口数は少ないけど、私を大切にしてくれているのが分かる。
「由莉。」
甘く耳元で呟く声が愛おしくて、甘い声で私の名前を呼んでくれる事が、どうしようもなくスキで。
「ー…夜琉。」
「ん?」
「スキ。」
私の髪をいじる手がぴたっと止まり、私の顔をのぞき込んでくる。
「夜琉の事が好き過ぎて
自分がおかしくなるー…。」
夜琉が目を見開かせたのが分かった。でもなぜか次々と溢れてくる気持ちを止められなくて。
「夜琉に依存してるー…。
ーー…助けてよ。
一人で生きていけなくなる。」
目から涙が零れた。