=キング of ビースト=
でもこの男は、私が来るのを知らなかったのだろう。
いまだに目を見開かせてる。
私はどうすればいいのかわからなかったので璃玖を見た。
するとハスキーな声が聞こえきて、
「なぜここにいる?」
と射るような視線を璃玖に向けている。
璃玖は口角をあげて言った。
「探したから♪」
「誰も頼んでいないだろ。」
「でも、もう一度会って見たかったんじゃない?」
「…女禁制のはずだ。副のお前が守らなくてどうする?下に示しがつかないだろ。」
「ん。責任取れって言うんだったら、那龍を抜けてもいい。」
どうしてそこまでするの?
私なんか連れて来なかったら、責任なんて取らなくていいはず。