=キング of ビースト=
自笑気味に笑って倉庫を出ようとしたが、
「おもしれぇ。」
と夜琉が口角をあげて、話を続ける。
「由莉、お前がここに来ないって言うんだったら、盛大な鬼ごっこでもするか?」
「は?」
「学校が終わるころ、迎えに行く。けど逃げるようだったら那龍全員、350人で鬼ごっこだ。350人で不満って言うなら…」
と不適に笑い、
「狼那連合同盟全員、1800人でしてやってもいい。」
「っ!!!!!」
はぁ?脅してるわけ?本当は『上等じゃん。』と言ってやりたいが、そんなの結果が見えている。
負けるとわかっていて、鬼ごっこをする程私も暇じゃない。
「はぁ、調子のりやがって。」
とギロッと夜琉を睨むと、倉庫を後にした。