=キング of ビースト=



「ああ。夜琉のファンは強烈だからね。」


…やっぱりか。


「あっ。夜琉が来たよ♪よるーーっ☆ここだよ♪」


と言って手をぶんぶん振る紅雨とは対照的に、不機嫌な足取りでこちらにむかってくる夜琉。


「紅雨。裏門に車まわせ。」


と言うと、こちらをむく。


紅雨はそれを気にする様子もなく

「はいはぁーい♪」

と言って電話をかけ始めた。すると夜琉は

「なんで来なかった?」

と私に聞いてくる。

…来たじゃん。



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