=キング of ビースト=



私はケータイを持っているが、普段あんまり使わない。

めんどくさいから。


「今度からは必ず使え。」


と言って夜琉とアドレスを交換した。ついでに璃玖と紅雨のも貰った。


「きれいな瞳。」


と思わず呟いた。すると夜琉は『フッ』っと口元を緩めた。


夜琉の指は相変わらず私の髪で遊んでいる。私はゆっくりと瞼を下ろした。


すると突然


「ゆうゆうーーっ!!夜琉ーっ!!」


と言う叫び声と同時に『バンッ』という音がして勢い良くドアが開いた。



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