君の左手
知られざる真実
♪〜♪♪〜♪〜♪〜
次の日の朝、けたたましく鳴る携帯の音で目が覚めた
枕の上を手探りで捜してやっとの事で手に取る
起きたばっかりで目が開かない為着信相手も見ないで通話ボタンを押した
『…も…し……もし……』
「アユミ?杏奈だよ!!」
受話器の先に聞こえたのは、従姉妹のアンちゃんだった
お母さんのお姉ちゃんの子供で女きょうだいが居ないアユミにとって
本当のお姉ちゃんよりも近い存在の人
友達とか親に言えない話でもアンちゃんには素直に話せた
『…うん……わかった……すぐ行くね』
多分携帯の音で起きてしまったであろう葵が心配そうな顔で覗き込む
「電話…おばちゃんだったの?」
スッピンで迫力のない瞳が赤く充血していた
昨日もアユミが寝付くまで手を握っててくれたよね
『違った。従姉妹のアンちゃん!
今バァちゃんとこ居るから来るようにって…―』
手短に仕度をして葵の家を出た
朝帰りした後の様に太陽が眩しい
アンちゃん……わざわざ来てくれたんだ
どうしよう――
アンちゃんの顔見たらまた泣いちゃうかもしれない
零れそうな涙をぐっと飲み込み
深呼吸を一つしてバァちゃんの家まで歩き出した
次の日の朝、けたたましく鳴る携帯の音で目が覚めた
枕の上を手探りで捜してやっとの事で手に取る
起きたばっかりで目が開かない為着信相手も見ないで通話ボタンを押した
『…も…し……もし……』
「アユミ?杏奈だよ!!」
受話器の先に聞こえたのは、従姉妹のアンちゃんだった
お母さんのお姉ちゃんの子供で女きょうだいが居ないアユミにとって
本当のお姉ちゃんよりも近い存在の人
友達とか親に言えない話でもアンちゃんには素直に話せた
『…うん……わかった……すぐ行くね』
多分携帯の音で起きてしまったであろう葵が心配そうな顔で覗き込む
「電話…おばちゃんだったの?」
スッピンで迫力のない瞳が赤く充血していた
昨日もアユミが寝付くまで手を握っててくれたよね
『違った。従姉妹のアンちゃん!
今バァちゃんとこ居るから来るようにって…―』
手短に仕度をして葵の家を出た
朝帰りした後の様に太陽が眩しい
アンちゃん……わざわざ来てくれたんだ
どうしよう――
アンちゃんの顔見たらまた泣いちゃうかもしれない
零れそうな涙をぐっと飲み込み
深呼吸を一つしてバァちゃんの家まで歩き出した