キスよりも甘く〜その後の俺たち〜

俺は急いで家に帰り兄貴の部屋に向かった。


ガチャッ


『お前ノックしろって言ってんだろ。』


ベットに座ってテレビを見ていた兄貴がビックリして俺に言った。


『わりぃ。』


俺はテーブル越しの向かい側に座った。


『兄貴芸能界入るって本気かよ?』


『ああ。』


『小説はどうなったんだよ?』


『飽きたんだよ。』


兄貴が目をあわさなかったのを見逃さなかった。

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