僕等がみた空の色






藍がなぜ、この曲を知っているのか。

弾けるのか、愕然とした。



あたしとアオしかしらないはずのもの。





幸せな記憶。

溢れるように、次々と。






「なんで……、この曲……。」


あの夜、藍が外で弾いていたのも、この曲だったのだ。



バイオリンを下ろして、あたしに笑いかける。



「うろ覚えだから自信なかったけど。」








これは、アオがあたしのために作ってくれた曲。










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