僕等がみた空の色






アオのせい?



「それで、蒼も苦しむんだ。」



思わず立ち上がる。

そこで初めて、外はもう夜が更けているのだと気づいた。



「違う………っ!アオのせいじゃない!どうして、苦しまなきゃいけないの!?あたしは……!」



「同じだよ。」




「え……?」



「蒼も同じように思ってる。どうして、自分のせいで六花が?って。」


「そんなの……。」


何も言えない。

どうして藍は、なんでも分かってるの?




「確かに、蒼の死は突然で、六花も関わってるかもしれない。でも、それを運命だったって、受け入れたらダメなのか?」



ダメじゃないよ。

でも、そしたら……。




「六花は逃げてるんだ。」



「なに……なんで…。」



「現実から目を背けて、知ってること知らないフリして、何もせず、ただただ無難に生きる。」


償っているフリをして。









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