僕等がみた空の色
間奏








あなたの言葉で、あたしの止まったままだった時間は動き出した。



今まで、あたしが考えてもみなかった答えをくれた。





忘れることが全てじゃない。






教えてくれたから、あたしは泣くことができたんだよ。




―――だから、浮かれて気づかなかった……。





あなたの苦しみ。


抱えているものに、なにひとつ。




もっと早く、分かってあげれてたら、何か……変わったかな。




結末は変わらなかったとしても、もっと、もっと、優しい別れになってたんじゃないか。


君もあたしも、こんなに苦しまなくてすんだかもしれない。





胸が引き裂かれるような別れ。




変わることはなかったのかな。







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