僕等がみた空の色
「ここからまた、三人でがんばろ…。」
やっと、目の前が拓けた気がした。
荒い呼吸を繰り返し、やり場のない思いを歯を食いしばって耐えた日々。
その中の愛情に甘えて縋った自分と決別するために、背筋を伸ばして前を見る。
大切な両親。
当たり前に溺れて、有り難みに気付かないうちに失いたくないから。
「あたしもやりたいことを頑張る。」
みんなでがんばろう?
あの日のことは、きっとこのときのためだって。
気付かせてくれたんだって。
あたしはもっと強くならなくちゃ。