僕等がみた空の色
「も……、信じらんない…。」
人も疎らになった放課後の教室で、あたしは机に頬を押し付けて一人泣いていた。
ショックが大きすぎて7限目が何だったか分からない。
起きていたのかさえも定かでない。
そんなあたしの頭に小さな衝撃が。
億劫そうに顔だけ上げると、案の定あたしの頭を小突いたヤツがそこにいた。
「まだ落ち込んでんの?」
そう言って微笑む藍がもはや悪魔にしか見えない。
「……誰のせいだと思ってんのよ。」
「今日は行かないのか?」
「………行く、けど。」
口を尖んがらせるあたしに余裕こく藍が意地悪い笑みを浮かべて、分かってるくせに聞く。
「けど……何?」
「……怒ってるんだから。」