僕等がみた空の色





あのあと汐から聞いて、眠気なんか一気に吹っ飛んだ。



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『あたしが!?なんで!!』


『今年はうちのクラスから選出する順番なんだって。』


『そゆことじゃなくて!』


『結城くんがね、楠さんがいいと思いますって。』


『……………は?』





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元凶を振り返ったら、悪魔が微笑んでいた。







その前に、そんなのみんなが許すはずないと思った。


自分で言うのはなんだけど、あたしはきっと嫌われている。

自分から遠ざけて関わらないようにしたし、真面目が多いこの学校では、授業をサボるは寝るはするあたしはちょっとした不良だ。

ちょっとした、ね?









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