僕等がみた空の色





「あの、結城、…くん。ほんとに、大丈夫だから。別に具合悪くもないし、無理してないから」



「ほんとに?」



そのあとに続く言葉が予想できたので、もうすぐ帰れるし、とさえぎって言った。


納得したのか黙ったが、まだ心配そうにこちらを見てくる。



……ああ、分かった、こういうの、なんていうか。



優しいとか気が利くとか面倒見がいいとかそんな生易しいものじゃなくて。





うざい。




とても。




声にだしたくなるほど。


ださないけど。




そしてあたしはこいつの無神経さにいらいらしてるんだ。

悩みなんてないように、飄々としているから。










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