僕等がみた空の色





「あたし、たまたまで……、」


違う。


そんなこと言いたいんじゃなくて。

信じたいって、


信じてみようと思ったって……、


言いたいのに、



「うん、俺、それでもいい。」



どうしてそんなに優しいの…?




とりあえず送るから帰ろう。




そう言われて歩き出した。

横を見れば結城がいる。


二人とも、喋らない。


結城は待ってる。


あたしの言葉。




言わなきゃ。







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