僕等がみた空の色





結城は白い息を吐き出しながら、笑っていた。


「ほんとは不安だったよ。来てくれるわけないって思ってたし。でも、……待っててよかった。」




ありがと。



気恥ずかしくて、その一言がなかなか言えなかった。


いつか、ちゃんと言うから。



「あたし、聞きたいこといっぱいあるの。」



「分かってるよ。」



「それ教えてくれるなら、……明日も行ってもいいよ。」



結城の顔が輝いた。







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